日記104日目
ブローフの月5日。
今日はクロエが昨日言ってた『もう一つの庭園』に連れて行ってくれる日。
待ち合わせはいつもの植木の間。
ここの庭園よりもずっと広いって言ってたけど、どれだけ広いんだろう?
凄く楽しみ!
それは昨日に遡る。
今まで食べたどれよりも美味しかった“クロエ姉作のクッキー”に皇女が感動し、その礼を再びクロエを捕まえて伝えたのだ。
クロエは皇女に話しかけられたこと自体が嬉しかったようだが、感想を聞いて『姉も喜びます』と嬉しそうにしていた。
そのまま少し会話していたところで『姫様は他の庭園には行かれないのですか?』という話になり、まだ行ったことのないもう一つの庭園へクロエが案内してくれることになったのだ。
もちろんあの男と出会った庭園の話も出たが『行く気がない!』と全否定したことで、その話題からはすぐに離れた。
本日クロエが案内してくれる庭園は後宮の中でも一番広い庭園であるらしく、色々な楽しみ方があるのだと事前情報として教えてもらった。
一応その後にレーティアにも聞いてみたが、彼女も『凄く広い』という事以外は知らないようだった。
そのため想像しか出来ない中で好奇心だけが膨らみ、遠足前のような気持ちでなかなか寝付くことも出来なかった。
それでも元気が有り余っているのはさすがは子供と言うべきか。そんな事を思いながらクロエと合流したのが約十分前であった。
「これはローバント隊長。お疲れ様です!」
「ああ。ご苦労」
そして今現在、クロエとそのマントを掴んで付いて来ている皇女は一つの門の前に来ていた。いつもは遠巻きに見ているだけの見張りの騎士に、クロエが毅然とした態度で接している。
その姿を見て『そういえば近衛隊長って言ってたなあ』とようやくクロエの役職を思い出したのは内緒である。
いつものように魔術を使っているので騎士たちに皇女の姿は見えていない。
それでもクロエのマントが変に浮いていれば気づきそうなものなのだが、どうやら皇女が持っているものは見えず、掴んでいても目にはその光景が映らないようだった。
改めて自分の魔術の万能性に感動している間にも、クロエと騎士たちの会話は進んでいたようだ。
「では、黄昏宮の調査は……」
「ああ。本日で終了だ。これからは太陽宮の調査に移る。
規模が規模だからな。こちらもそれなりに時間は掛かってしまうと思う。
その間、今日のように門が開いている日もあると思うが、許可なく妃たちを通さぬように」
「「はっ!」」
二人の騎士が同時に礼の姿勢を取ったところでクロエは頷き、懐から黒い鍵を取り出した。
門の錠にはめ込まれ、ガチャリと開錠の音が響いた。
キィ、と金属の擦れる音を鳴らしながら小さく開いた隙間にクロエが身を滑り込ませた。
それに続く形で皇女もそうっと門を潜った。
門の向こう側はすぐに若葉の輝く木立であった。もう少し季節が進めば森林に似た風景になることだろう。始めて見る光景に顔を輝かせる皇女を他所に、クロエが門を閉じた。
鍵は掛けないらしく、そのまま手を離すと小さく後ずさった。
「では、頼んだ」
「「はい。お任せください」」
二人の騎士に見送られながら二人は木立の中をゆっくりと進む。
ほどなくして立ち止まったクロエを見上げた。
「姫。ここまで来ればもう大丈夫ですよ」
それはきっと『もう魔術を解いて平気』と言うことなのだろう。
そっとクロエのマントから手を離し、魔術を解けばすぐに目の前にクロエの白手に包まれた手が差し出された。
「ここからは少々足場が悪くなっておりますので、よろしければお捕まりください」
そう膝を付いて手を差し出すクロエはきちんとした騎士に見える。
いや、本職からして騎士なのだろうがこれまでの不安定な彼を見てしまっているので『差が激しい残念なイケメンだなあ』と思ってしまった。
それに、だ。
「でも、クロエ背が高いから大変でしょ?」
それは初めてクロエを引っ張ったときのこと。
オバサンことアーグレフト妃を気にしつつクロエも見ていたのだが、彼は少し屈みながら手を引く皇女に合わせて歩いてくれていたのだ。あのときは必死だったこともあってあまり気にしないようにしていたが、今日は流石にそうは行かないだろう。
またマントでも掴もうかな。と考えていた皇女に対し、クロエも何か考え始めた。
二人して「うーん」と少し悩んだところでクロエが「そうだ」と皇女を見た。
「では、こういうのはいかがでしょうか」
そう言うが早いか、ひょいという音が似合いそうな程軽々と我が身が持ち上がった。
「わっ」
浮かび上がったことに怯える暇もなく、気づけばクロエの顔が至近距離にあった。
これは、所謂――
「抱っこ……」
そう。一瞬にして皇女はクロエに抱っこされていた。
しかも流石は騎士と言うべきか、小さな体は片腕だけで事足りるらしい。
颯爽と抱き上げたその手腕というか動作には無駄がなく、皇女と目が合ったクロエはにこりと微笑んだ。
「これでもよろしいでしょうか?
あ、勿論姫様が嫌でしたら今すぐにでも下ろします!」
「それは大丈夫だけど……」
中身が少々危ない人でも、外面はイケメン騎士だ。
抱き上げられて嫌悪感はない。しかし……
「重くない? クロエ大変じゃない?」
自分は育ち盛りの子供なのだ。幾ら鍛えている騎士とはいえ負担なのでは。そう思って尋ねれば「とんでもない!」とクロエが否定した。
「姫様は羽のように軽いです! 寧ろ軽すぎて……」
「すぎて?」
急に心配そうな顔になったクロエに、不安になって先を促した。
「……姫様。毎日お食事はきちんとお召し上がりになられていますか?」
「え」
まさかの母親的発言である。もしくは久々にあった親戚と言った感じか。
それほどまでに自分は軽いのだろうか、と自身の手を見たり頬に触れてみるが……わからない。
「えっと……朝と夜はちゃんと食べてる、よ?」
「なっ!? 二食だけなのですか!?」
「えー……うん」
そんなこの世の終わりのような顔をされても、である。
朝と夕の二食だけでもきちんと足りていると思うし、時々はレーティアとお茶をしているときにお菓子も摘んでいる。普通に食べていると思うのだが……
そう言えば相手は体を動かしている体力資本の騎士だ。
彼からすればその程度の量は『足りない』の域なのかもしれない。そう思った。
立ったままではとクロエも思ったのか、ゆっくりと歩きながら会話は進んだ。
好きな食べ物の話ではクロエの好物が肉であるとわかり、『やっぱりなー』と納得した。
嫌いな物では前に遠征で食べたという激辛料理と、港町で出されたというお刺身?のような生食が嫌いであるらしく、顔を顰めるクロエに対し「へぇー!」と皇女は未だ知らぬ場所に顔を輝かせていた。
しばらくすると木立の終わりが見え、日差しの下に出た皇女は見えた光景に息を呑んだ。
「ひ、ひろーーーーーい!!」
本当に、その感想の一言に尽きた。
見渡す限り生垣の迷路が続き、その途中途中には東屋のような屋根が見えている。
所々には別の花で彩られたアーチや、遠くには大きな噴水もあるようだった。
「庭師の人大変そう!!」
「そ、そこを気にされますか……」
クロエに呆れられたようだが、そうとしか言いようがなかった。
「庭師たちは夜が更けた頃からここに入り、日の出の前までに整えているそうです。
因みに、本日使用した門も庭師たちの出入りする“裏門”なんですよ」
「へー!」
「本来はあちらの方にある“正門”を使います。
そしてあちらに少しだけ見えているのが――」
そう説明しながら、クロエが庭園の奥で林の向こうから少しだけ見えている白亜の屋根に皇女の視線を誘導させた。
「歴代の皇帝陛下も住まわれた“太陽宮”になります」
皇帝、と聞いて自然と体が強張ってしまった。
それに接しているクロエが気づかないはずもなく彼が慌てて皇女を見た。
「で、ですが今は陛下も執政のために“月明宮”におられていますし、夜までお戻りにはなられません!」
「……だから、連れて来てくれたの?」
「そ、そうですね!」
何度も頷くクロエに皇女は胸を撫で下ろした。
鬼の居ぬ間に、ではないがクロエは自分を気遣ってこの時間帯を選んでくれたようだ。
クロエはもう少し案内してくれるらしく、再び歩き出した。
「クロエ」
「はい」
「あれが“太陽宮”で、皇帝陛下が執政してるのが“月明宮”なんだよね?
他の宮にも名前が付いてるの?」
「あ、はい。
普段姫様がお使いになられているあの宮は“黄昏宮”で、その反対側に位置する宮が“黎明宮”という名で呼ばれております」
つまり、あの男がいたのは“黎明宮”と言うことだ。
もう一度太陽宮を見た皇女は、その反対側に位置するという月明宮のある方角を見た。
「……皇帝陛下って、どんな人?」
そう言えば、自分は自分を殺そうとする父親の事を何も知らないなと思った。
クロエは近衛隊の長であるのだし、前だって言伝を預かっていたのだ。彼からなら何か聞けると思った。
「えっと……え、でも姫様の方がお詳しいのでは……?」
クロエの意見はごもっともだろう。
ただし、それは“普通の親子”であるならば、だ。
「私、クロエよりも知らないよ?
だって顔も名前も……私を殺そうとしてるってこと以外、何も知らないもん」
「え――えええええっ!?!?」
「うっ……」
急に至近距離で叫ばれ、皇女は思わず両耳を手で塞いでいた。
顔を盛大に顰めている皇女に気づいたクロエが「も、申し訳ございません!」と謝ったが……こうなる前に気づいて欲しかった。
かなり衝撃的であったらしく、クロエが「しょ、少々お待ちを!」と皇女から顔を逸らした。
その間に未だ痛む耳の辺りを揉んだりして痛みを緩和しておくことにする。
「は……えっ――な……」
だいぶクロエは衝撃を受けたのか、何かをブツブツと言い続けていた。
「し、失礼いたしました」
そう咳払いと共に我に返ったクロエに、皇女も耳から手を離した。
「ええと、そうですね……
私からあまり陛下のことはお話できないと言いますか、無礼に当たるといいますか……」
しどろもどろと言った風に言葉を濁したクロエ。
確かに、臣下である人が皇帝についてあれこれ勝手に語るのはあまり喜ばしくないのかもしれない。それが幼い皇女と二人きりであっても、騎士としての立場から言い難いのだろう。
どうしようか、と考えた皇女は「あ!」と妙案を思いついた。
「じゃあ、私が一つずつ質問するからクロエがそれに答えて!
それならクロエはいっぱい喋らなくて済むし、私も知りたいことだけ知れるし!」
「わ、わかりました。私の答えられる範囲でよろしければ」
頷いたクロエは「あちらで話しましょう」と皇女を抱っこしたまま、芝生のある場所まで移動した。
そこで下された皇女はクロエの敷いてくれたマントの上に、彼と並んで腰掛けた。
「では、何から話しましょうか」
「うーん……あ、皇帝陛下って、怖い人?」
「ええと、そ、そう……ですね。
あ、でも仕事は意外と真面目にされてますよ」
視線を逸らされたところを見るに、結構怖いのだろう。
というか君主だろうに『意外と』などと言って良いのだろうか。
「でも陛下は元々動かれる方がお好きですから、机仕事は嫌々と言った風でしょうか」
「そうなの? 剣とか使うの?」
「はい! その強さは帝国随一で、未だ私も一本も取れていません。
あ、姫様の動きの端々にも陛下の血筋が感じられます!」
「あ…………そ、そう」
そこはどちらかと言えば似たくはなかったと思う。
強い皇女って……目指す路線を少し間違っていないだろうか、ゴリラ系皇女? などと引き気味な皇女の横ではクロエが少し興奮気味に目を輝かせていた。
その謎の期待に満ちた眼差しから逃げるように顔を逸らし、次の質問を考えた。
名前……は別に知りたいとは思わない。
向こうも娘と思っていないだろうし、殺そうとしてくるヤツの名前など知りたいとは思えないからだ。
なら他には――
「あ、じゃあ私は他にどこが皇帝陛下と似てる?」
外見的な要素を少しでも知っていれば、見かければすぐに警戒できると思った。
しかし何もないところで『どんな顔?』と尋ねても答えるのは難しいだろう。そう思って父娘である自分の一部から特徴を割り出そうと考えたのだ。
「陛下と似ているところ、ですか……」
どこかわかりやすい部分ぐらいあるだろうと思っていたのだが、皇女の考えに反しクロエが難しそうに眉間に皺を寄せた。
クロエが「うーん」と唸り、皇女をじーっと見ながら頭を傾げていく。
……そんなに自分は似ていないのか。
「そうですね…………目?」
「目」
それは以前にも聞いた覚えがある。
「って、それって皇族はみんなおんなじじゃん!」
「い、いえいえ!
『皇の蒼』は選ばれた者の証で、必ず全員が持てる訳ではなくて……!
皇族の中でその『蒼』に祝福される者は限られていて――皇位継承者の証なんです!」
慌てて取り繕うように説明してくれたクロエに、皇女は固まった。
皇位継承者の証……自分が? 信じられなかった。
「じゃあ……私は皇帝になるの?」
「え、ええと……そ、そう、ですね……」
微妙な空気が二人の間に流れた。
クロエの言うその『継承』は、皇女がきちんと成長できればの話だ。
今の皇帝は皇女に跡を継がせる気など全くなく、その命を狙っているのだから。
考えたくはないが、この“目”の所為で自分は生まれた瞬間に継承問題に巻き込まれたのではないだろうか。
継がせたくないから皇帝は皇女の命を狙っていて、次代の継承者を殺すということは他に継がせたい人物がいるということなのだろう。そしてクロエの言葉を借りるのなら、それは同じ“蒼”を眼に宿した者であり……
それはあの時見た、あの男なのではと思った。
あの男は自分よりも継承権が下で――けれど皇帝が彼に帝位を与えたいと望んでいるのならば。
その順位を変えるべく『蒼』を持って生まれた自分を邪魔に思い、殺そうとしている……考えられると思った。
「クロエ」
「は、はい!!」
静かに訊いたつもりだったのに、かなり怯えられてしまった。
そのことを少し不快に思ったが言及はせず、言葉を続けた。
「継承権って放棄できないの?」
「え……えっ!?」
狙われる理由になるのなら要らない。そう思って聞けばもの凄く驚かれた。
何故そこまで驚く。と呆れたが少し考えて自分が幼い子供である事を思い出した。
子供が『継承権は放棄できるもの』と知っている事の方が珍しいのだろう。
そして皇帝という絶対的な座をこの歳で捨てるという考えに至るのもおかしな話である。
しかし今更言ってしまった事をなかったことには出来ず、そのまま通してしまえと皇女は付け加えるために口を開いた。
「私は皇帝になるつもりないもん。
他に相応しい人がいるのなら、その人が皇帝になった方がいい」
「い、いえしかし……――っ!」
何かを言いかけたクロエであったが、ピタリと動きを止めた。
突然無言になってしまったクロエが少し心配になり、覗き込もうとしたのだがその前にクロエが立ち上がってしまった。
「クロエ?」
「姫様。もうお戻りになられた方がよろしいかと。
その……これから天気が崩れますので」
そう言いながら空を仰ぎ見たクロエに続き空を見上げれば、確かに雲の流れが速くなっていた。その中には低い雲も混じり始めており、本当に天気が崩れそうな予感がした。
先程まで今日も快晴だと思っていたのに。季節の変わり目だからだろうか。
「姫様。お手を」
そっと手を差し出して皇女を立たせたクロエが、来た方角を見た。
「申し訳ありません。自分は少々急用ができました。
……帰り道はわかりますか?」
「う、うん。たぶん大丈夫」
少し曖昧だが、方角は見失っていない。
だからそう頷けばクロエが優しく微笑み、皇女を門のある方角へと向かせた。
「これから風も強くなってまいります。どうかお気をつけて」
「う、うん! クロエもね!」
確かに先程まで微風だった風が音を立てて吹くようになっており、嵐のような雰囲気になってきた。まだそれほど時間も経っていないというのに、空の雲も徐々に厚さを増してきていた。
クロエに手を振った皇女は空を仰ぎながら歩いていたが、その頭上を低い雲が追い越して行ったのを見て、門に向かって走り出した。
よく分からないが、追いかけるように迫り来る焦燥感から逃げるように、厳しくなってくる風の中を駆けた。
門の手前で魔術を使って姿を消し、気づかれないように門を潜る。
「皆様! 早く宮の中へ!」
庭園では他の妃たちも突如変わった天候に慌てふためいており、侍従長と思われる老齢の女性が妃たちに向かってそう叫んでいた。皇女は彼女たちに隠れるように共に宮の中に入り、そうっと自分の部屋へと向かった。
宮の中に入った頃には薄暗くなった空からゴロゴロと雷鳴が聞こえだしていた。
一度部屋に戻ったとき、鮮烈な雷光の後すぐに耳を劈くような雷鳴が轟き、皇女は飛び上がった鼓動を抑えるように胸に手を当てた。
「すごい……やっぱり騎士だから知ってたのかな」
クロエの言った通り、天気はこの短時間の内に崩れた。
もしかすると野営などもある騎士にはそう言った天候を読む知識も必要なのかもしれない。強い風も吹き荒れ始めた窓の外を見ながらそう思ったのだった。
~~~~~~
今日は新たな庭園に行った!
そこでクロエが少しだけ宮の事を教えてくれた。
私の住んでる宮は「こうこん宮」って言うみたい。
他にも「太陽?宮」とか「げつめい宮」「れいめい宮」って言う名前も教えてくれた。
それと、どうでも良いけど私の運動神経が皇帝に似てるって。
皇帝は剣を使えるらしいけど……それって私が物理的に危ないってことだよね…?
やっぱり近づくのだけは止めておいた方がいいみたい。
あと私はこの青い目があるから勝手に継承者になってるって。
私だって持って生まれたかった訳じゃないのに、人生ってホントままならない。
たぶん皇帝は前に会ったアイツを次の皇帝にしたくて、それで何の力もない私が邪魔なんだと思う。私だってアンタの娘に生まれたかったわけじゃないっての!
継承権だって捨てれるなら今すぐにでも捨ててやるわよ!
でもたぶん、それを言うためには皇帝に会わないとダメで……でも会った瞬間に私の死亡フラグが決定しそうで……どうしよう。
あと、春の嵐はまだ続いてる。雷も凄くなってて風もすごく吹いてる。
妃たちがみんな怯えてるみたいで、メイドたちもみんなあっちこっち走り回ってる。
私もお姉ちゃんが心配してるかなって思って行ったら、丁度私を迎えに来ようとしてたみたい。そんでもってやっぱり強制お泊りになっちゃった。
お姉ちゃんに「嵐凄いね」って話したら「この国じゃ、嵐は皇帝が怒ってる証拠になってる」って言ってた。
だから妃たちがみんな怯えてるのかって納得できたけど…怒っただけで嵐になるもんなの?
これも魔術の一つとか? でも規模が大きすぎじゃない??
謎だー