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第6話

「じゅ……19歳です…………。」


は引きつった笑みを浮かべながら、角松達にそう答えた。








――― 今より少し前、の事を心配して、医務室にやって来た角松、菊池、尾栗の三人。


あいにく桃井は、草加を別の部屋に移動させている最中なので今はいない。

当初、隔離する為に医務室の桃井の個室を使用するつもりだったのだが、あの戦闘を見られているのもあって、これ以上完全に隔離するのは不可能だと判断した結果の様だ。

士官室にはまだ余裕があるので、そちらに移ってもらった…と言う訳である。





見舞いにやって来た菊池に年齢を聞かれ、少し挙動不審な態度を見せながらはそう答えた。

ちなみにの本当の年齢は26歳、れっきとした成人女性である。
そんな彼女がなぜ、未成年だと言ったのか……? それには深い訳があった。



本当ならこの『みらい』が行方不明になった時、は16歳であった。

だが、もうすでに艦長達には高校を卒業して、アメリカに住んでいると言ってしまっていたのだ、それに、震災の頃小学生だったと言う事も、艦長には知られている。


「えっと…いくら何でも16歳はおかしいし、あの震災はこの艦のじゃあ9年前になるんだよね?
 もし本当の年齢を言っちゃったら、その時私は…17歳か。

 …………って、全っ然小学生じゃないじゃん!!」



うーん、うーん と頭を抱えて考え込んでいるところ、今まで彼女の一人漫才を一部始終見ていた草加が見るに耐えなかったのか、助け舟を出してくれた。


「……………ならば、その震災の頃の年齢は10歳にすれば良いのではないかな?」


「10歳……? そ、そうですね!
 3歳くらいならさば読んでもギリギリいけるかも♪////
 え?……………でも、待って下さい…よ?

 それじゃあ今、19歳……って事になるじゃないですか!?」


「ああ、そのようだな。」


「ええ――― っ!
 いくらなんでも7歳もさば読んじゃダメですよ!……って言うか無理ですよ!」

「そんな事は無い、26歳だと聞いて、正直そちらの方が驚いたくらいだからな。
 私の目から見ても充分若く見えると思うが……?」

「うっ…! 人が気にしている事を……(汗)
 アメリカじゃ諦めていたけど、この時代の人でもそう見えるんですか?はぁ……。」




がっくりと肩を落とし、項垂れたを見ながら草加は思わずフッ と笑った。

何度見ても彼女のオーバーなリアクションは面白い。
本人は自覚しているのか分からないが、草加から見ればまるで舞台の役者の様に映っている。

『本当に、よく表情が変る女だ……。』



声を立てて笑う事はしなかったが、含み笑いのまま草加は後に こう付け加えた。

「……それに男ばかりの艦の上では、未成年の方が何かと都合がいい。」


「え…? なぜですか??」

「フッ …。 それはその内分かるよ。」


「 ??? 」



彼の意味有り気なその言葉は、今一つには理解出来なかった様で、結局、草加の意見を取り入れる形になり、今に至るのである。











「そうか、19歳だったのか…。」

角松達はそれぞれ反応は違ったが、皆一応納得している様である。

誰か一人ぐらいは不信に思ってくれぃ!と、は密かに心の中で願っていたが、どうやらそれは叶わなかったらしい。

諦めた様に深く溜息を吐いた。

『20代後半の女が10代だってウソつくなんて…。
 バレたら白い目で見られるだろうなぁ…、いくら訳があるとはいえ……ううっ 。』




再びがっくりと肩を落とし、深い溜息を吐く

自己嫌悪によって元気を無くしているだったが、その様子を見て角松達は、この時代に来て不安になっているのだと勘違いした様だ。

少し躊躇した後、菊池が気の毒そうに声を掛けた。



さん…だったね?
 君にとってもこの出来事はかなりショックな事だとは思うが、それは俺達も一緒なんだ。

 不幸中の幸い…と言っては何だが、同じ時代から来た者がこれだけいる。
 けして君は一人じゃないから、その…今すぐは無理かもしれないが、元気を出して欲しい。」


「……えっ?」



椅子に座っているの肩に手を置き、労わる様に優しく話し掛ける菊池。
はいきなり話し掛けられたので、慌てて顔を上げる。

菊池に続いて今度は尾栗が、にんまり笑いながら励ます様に反対側の背中をバンバンと叩いた。

「そうだぜ! オレ達の事は仲間だと思ってくれて、いいんだぜ?
 なんならあんたの兄貴になってやるよ!」


彼女の不幸な生い立ちを知ってしまった以上、放ってはおけなかった。
少しでも力になってやろうと二人は考えていたのだ。




「えっ!?あ、あのっ!//// その……」

最初は二人の顔を交互に見ながら戸惑っていたが、ふと、さっきの菊池の言葉が思い出された。



――― 同じ時代から来た者…… ―――


『本来なら26歳の私が、目の前にいる角松さん達に遭えるハズが無いんだよね。
 不思議……、本当に とっても不思議。

 出遭えるハズのない角松さんに、こうして巡り合えたのは奇跡だよ。
 それだけでも神様に感謝しなくちゃいけないよね。うん!
 例え私の事を覚えてなくったって……。』



「あ…ありがとうございます!////」

微かな寂しさを心の隅に追いやって、は二人の心遣いを嬉しく思い、深々と頭を下げた。
そしてもう一度三人の顔を見回すと、少し戸惑いながら問い掛けた。


「あ、あの…。でも いいんですか?
 こんな得体の知れない人間が一緒にいても?

 梅津艦長が知ってる…って言っても、ちゃんとした身元も証明出来てない訳だし、
 こんな変な髪の色じゃ、日本人かどうかも疑わしい…ですよね?」

自分の髪を押さえながら、は目線を逸らせて気まずそうにそう言った。



やはり、黒髪が主流である日本人にはまず見られない髪の色を、彼女はあの時から気にしていたのだ。
あの震災で髪が白く変ったその時から…。


一度は髪を染めようとしたのだが、カラーリング液は肌に合わないらしく、断念して白い髪のまま暮らしていた。
なので毛色の違う彼女は、当然の如く目立っていた。
そして理由を知らない者達からの嫌がらせも少なからずあったのは確かだ。


それらは持ち前の前向きな性格で、対処してきた訳だが、本心ではその場に馴染みきれない自分も自覚していた。

そんな事が続いたある日、あの護衛艦失踪事件が起きた。
角松達の悲報を聞いたは、日本での目標がなくなり、それがきっかけとなってアメリカへの留学を決意したのだった。


色々な人種の坩堝るつぼであるアメリカでは、の髪が白くても全く気にされる事は無かった。
その為、身体的コンプレックスは解消され、それ以降 髪の事で引け目は感じなくなった。

だが、ここは艦の上だとしても言わば日本の領域である。
なので再びあの頃を思い起こしていたのだ。






のそんな様子を見て、角松は彼女が自分の髪の色を気にしているのだと察した。
多分、他の二人もそうなのだろう。三人はお互いの顔を見合わせる。

最初、なんと言えば良いのか迷ったが、角松は思いきって声を掛けてみた、すると…。


「そんなに気にする………」

さん。 君の事は梅津艦長から聞いた。
 震災が原因でその髪の色が変ってしまった事も…。」


「えっ?」




角松の言葉を遮って、に話しかけたのは菊池だった。
彼は同情する様な瞳で彼女を見詰めている。

そんな彼の言葉に、は驚いて菊池を振り返った。だがその後、戸惑いぎみに再び視線を逸らす。


「そう…だったんですか。 な、なんだか恥かしいですね……。」

「そんな事は無い! 恥かしいのはむしろ俺の方だ。」


「えっ!?」



突拍子も無い事を言われ、何の事か分からずは再び彼の顔を見た。
申し訳無さそうにしている菊池は、戸惑いながらその訳を話した。

「俺は最初、君の事を誤解していた。

 その…てっきり今の若い者達の様に、好んで髪をハデに染めているのだと思って…
 少しバカにしてしまったんだ。すまないさん、許してくれ。」


「え………??」



「なっ!? 雅行!////」

「バッ…!お前……(汗)」


角松と尾栗の二人は、菊池のこの発言にギョッ として目を丸くした。

会議の時、確かに菊池は彼女に対して、呆れているといった発言をしたのは事実だった。
だがそんな事は黙っていれば分からないのに、何も本人を目の前にしてバカ正直に言う事は無いだろうと、関西圏出身の二人は思わず心の中でそう突っ込んだ。



二人とも妻がいる身。

女性に身近で接している分、多少なりともその性質を理解している。
今の菊池の発言を聞けば普通の女性なら、十中八九 気を悪くするだろう。

言わずに済ませられるものなら、言わないに越した事はない。
男同士ならば、菊池の様な正義感の強い人間は、まだ理解出来るかもしれない。
現に二人は雅行のそんな所に好感を持っていたのだから。


――だが、女は男とは違うのだ。


口から出た言葉をそのまま受け取ってしまう傾向にある。
妻帯者の二人がそれについての対応方法を、身に付けている事は言うまでもないだろう。

だが、何人か女性と付き合った経験があるハズなのに、目の前の男は未だに女性の気持ちが分かっていなかったのかと、二人は不器用な親友に深い溜息を吐いたのだった。





今の発言で気を悪くしていないかと、ちらりとを見てみれば、やはり驚いた様に目を丸くしていた。
彼女が怒り出す前に親友のホローをしなくては…と、慌てて角松は口を挟もうとした、だが……

「いや、その、さん!これは……」

「プッ!くっくっく……」



「「 へっ………? 」」



いきなりが吹き出したのだ。顔を赤くして肩を震わしながら、どうやら笑いを堪えている様である。
今度は男達の方が目を丸くする番だった。

きょとんとを見詰める三人。
その視線に気付き、はハッと我に返った。そして真っ赤になりながら、あたふたと言い訳をする。



「ご、ごめんなさい!笑ったりして////

 だって、こんなに正直な人って初めてで…その…何だか嬉しかったんです。
 ありがとうございます! えっと…

 菊池さんってホントに優しい人なんですね!//// 」


にっこりと少し照れながら、嬉しそうに笑顔を向ける


非難されるだろうと覚悟していたのに、いきなり感謝される事は全く想定していなかった。
なので、想定外の事を言われたのと、反則の様な眩しい笑顔で返された為、混乱した菊池の顔は一気に真っ赤になってしまった。

「なっ……!///////」



年甲斐もなく耳まで赤くして固まっている菊池を見て、思わず口をあんぐりと開ける角松と尾栗。
いつも冷静な彼が、一回り以上も歳の離れた娘の一言で動揺している様子に、思わず吹き出した。


「プッ!クックッ…ハハハハ!」

「ブッ!!はーっはっは! なーに焦ってるんだよ雅行!
 相変らずシャイなヤツだな、耳まで真っ赤になっちまってるぜ!?」


「なっ!?//// ち…違う、これは! かっ…からかうな康平!!!」


ヒューヒュー と口笛を吹きながら からかう尾栗に、菊池は彼の胸倉を掴んで焦りながら抗議をした。
そんな騒がしい二人に呆れながら、ヤレヤレと肩を竦める角松。





「わっ!わっ! え…えっと、あ、あの…!(汗)」

いきなり目の前で言い合いが始まったので、止めるべきかどうかは戸惑っていた。
それに対して角松はに苦笑しながら説明をする。


「ああ、気にするなよさん。 俺達はいつもこんな調子だ。フッ…。
 それにしてもあんた…変った娘だなぁ。
 普通あんな事言われたら、気を悪くするんだがな。」

「そ、そうですか? う~ん、そうなのかなぁ…??」


腕を組んで首を傾げるに、思わず笑みがこぼれる。
その幼さを感じる仕草に愛しさが込み上げ、角松はまるで我が子にするかの様に優しく頭を撫でた。





『あ……!/////』


大きな手がふわりと頭を撫でた瞬間、その懐かしい温かさにの胸は高鳴った。
触れているのは頭なのに、なぜか胸の奥からその温かさと喜びが全身に広がっていく。


――― ずっと自分の求めていたのは、この大きな温かい手だったのだと…。




「!?」


角松はハッとしてを見た。
大きく見開いた彼女の目から、ポロポロと大粒の涙がこぼれ出したからだ。

「わっ!ど…どうしたさん? 急に……」


驚いて思わず引っ込め様とした角松の手を、は両手でそっと捕らえた。
そして、その温かさをもっと感じたいのか、自分の頬に当てた。

その様子を菊池と尾栗の二人も、いつの間にか言い争いを中断して注目している。




……さん?////」

戸惑う角松。訳が分からず、目を何度もしばたたせてを見詰める。



「角松さんの手…あの時と同じで大きくって温かい……。何だかお父さんみたい…。」

嬉しそうに微笑むその目からは、まだ涙が溢れていて、その雫は角松の手のひらにまで伝って来る。
涙に触れた瞬間、彼の胸は切なさと愛しさが溢れてきた。

そして父親の愛情を欲していた彼女の気持ちが、痛いほど伝わってきたのだ。



昔の事を懐かしむ様に目を伏せている

「……角松さんは覚えてないですけど、助けてくれたあの後、今みたいに私の頭を撫でてくれたんです

 『よく堪えたな、えらいぞ…』って。 嬉しかったなぁ、とっても…。

 だからその時思ったんです、大きくなったら角松さんの役に立てる人間になろうって。
 あんな別れ方をして随分悲しんだけど、また会えてよかった…。本当に……。」


さん……。」


自分の手を両手で包み込み、大切なものの様に頬に当てているを見て、角松は思わずその体を抱き締めた。
これ程までに彼女は自分の事を慕ってくれていたのかと…。

それは余りにも自然な行為で、異性…と言うよりも、我が子を抱き締めているそんな慈しむ様な姿であった。


角松の腕の中では、彼の突然の行動に驚く。戸惑いを隠せない。



「角松…さん?////」

「思い出したよ、あの時の事を…。
 ほら、これだろ? あんたがあの時噛み付いたのって。」


「あ……これ…!」

に見せた角松の手には、薄っすらと傷が残っていた。
それを見ては申し訳無さそうな顔をした。



「こんなに痕が残る程噛んじゃったんだ……。あの時はごめんなさい、私……」

「いや、これくらい大したもんじゃないさ!
 それよりこれで人 一人の命が助かったんだ、俺にとっちゃ勲章みたいなもんだよ。」

得意そうに笑う角松に、すかさず尾栗が入ってくる。



「よっ!さっすが副長!いい事言うねぇ。  さんも良かったな!
 これであんたは洋介にとっちゃ、全くの他人じゃなくなったんだぜ?」

「そうだな…梅津艦長も君を知ってる事だし、これで独りじゃないなさん。」


「あ……….。」



―― 独りじゃない ――

これほど嬉しい言葉が他にあっただろうか?
その言葉には、心の奥底にある欠けた部分が満たされる気持ちになった。

そんなの頭を優しく撫でる角松。
そして彼女の顔を覗き込むと、安心させる様に笑った。


「すまなかったな、あんたに寂しい想いをさせて…。 だが、もう大丈夫だ。
 俺があんたの父親になってやるよ。」


「ええっ!?////」

いきなりの角松の申し出に、驚いて眼を丸くする
信じられないその言葉に、思わず自分の耳を疑った。

菊池と尾栗の二人も案の定、突拍子のない彼の言葉に驚いている。




「お、おい洋介! 父親…ってどう言う事だよ!?」

「彼女を養女にでもするつもりなのか!? お前の奥さんにどう説明するつもり…」


「おいおい…話しが飛びすぎだ、雅行。(汗)

 何も本当の養女にする訳じゃない、さんだって元の時代に戻ったらアメリカの生活があるんだ。
 ここにいる間は…って事だ。」

「ここに……?」

「ああ。
 あんたは外国に一人で暮らしてるとは言え、まだ未成年だ。だったら保護者が必要だろう。」



キッパリとした口振りに、は思わず言葉を詰まらせた。
『未成年』の三文字に、少し良心が痛む…(汗)

の苦悩をよそに、菊池、尾栗の二人は角松の意見に納得していた。



「……成る程。 そうだな、洋介の言う事にも一利あるな。
 なにせここは男ばかりの艦だ、そんな所に年頃の女性がいるのは問題だ。

 『間違い』が起こらないとも限らないし…。
 やはりここは副長である洋介の後ろ盾があった方がいいかもな。」


「鬼の副長がバックにいるんじゃ、絶対誰も手ェ出す勇者ヤロウはいねェよな!
 うん うん。」



何度も頷き合っている男達を見て、その内容が今一つ理解出来ないは首を捻った。

この歳になっても、プライベートで男性と付き合った経験の無い彼女にとって、理解出来なくても仕方がない事である。

『……『間違い』ってなんだろう?
 角松さんが付いていた方が良いのは何でなのかな??
 確か、草加さんも同じ様な事言ってたよね……。う~~ん (汗)』




一通り意見の出し終えた男達。
尾栗はまだ首を傾げているの背を叩くと、安心させる様に言った。


「ま!
 そう言う訳だから洋介の事、ホントの親父だと思って甘えりゃいいさ♪」

「そうだな、洋介の場合どう考えても『兄』って言うよりは『父親』の方が似合っているからなぁ。フッ 」


「………おい。それは俺が老けてるって事なのか?

 まあいい…、そう言う事ださん。
 あんたさえ良かったらの話なんだが、どうだろう?
 もちろん、気に食わなかったら断っても全然構わないんだが…」


は角松の言葉を聞いて目を丸くし、慌てて否定した。

「そんな!気に入らないなんて、絶っっ対ありません!!
 こんな私なんかには……その…もったいなくって…ホントにいいんでしょうか?」



「ああ、もちろんだ。」


「あ……////。」


大きく頷き、少し照れた様に笑うのを見て、の瞳からは再び涙が流れた。
そして、今度はから角松の胸に飛び込み、まるで子供に戻ったかの様に、声を出して泣きじゃくった。

さん………。」


「ありがとう…ありがとう…角松さ…ん。」

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*******後書き*********

本当に久々の更新です!これだけ期間が開くと文章をひねり出すのに苦労してます。
場面は思い浮かぶんですけど、それを文にするのはこれまた一苦労します。
やっぱ、作文とか苦手ですから…。

しっかし、本編(原作)の内容と全くリンクしとりませんねぇ…(汗)
ほぼつなぎの裏話ですね、これは。ヒロインさんよく泣きますし(汗)

はい!ウチの菊池雅行くんは、繊細で頑固で正義感が強い性格です♪
理数系タイプなので、型にハマらないと落ち着かない…と言った感じに設定してます。はい。
彼の魅力が最大限に出せる様、がんばらねば!

次回はみらいの皆様達との交流です! まだ原作の一巻後半か…道のりは遠いですね(汗)

>20051108

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